尺田川沢登り


今夏も猛暑の予報ですね。そんな時、涼しい沢登りはいかがでしょう?
沢登りは聞き慣れない言葉かもしれませんが、登山スタイルの1つ。沢や谷に入り、滝やゴルジュ(峡谷)・川などを歩いて渡る渡渉、ススキなどをかき分けて進む薮こぎなど。困難を克服して稜線に抜け出ることを沢登りといい、今はまさにシーズン。

梅雨明け早々は水量も多く水温も低いので避けた方が良く、道はない。普通の登山と違って濡れるし、岩は滑りやすい。そのため、服装は速乾性の素材で、靴は滑りにくい渓流シューズを。荷物は防水対策のため、全てポリ袋に入れる必要がある。

沢登り用語の一部をご紹介したい。険しい断崖を指す「へつり」、通過困難な場所を避けて迂回する「高捲き」、流れをさかのぼる「遡行」、下流を向いて左が「左岸」、右が「右岸」。上流を向いて左が「左俣」、右が「右俣」などがある。

庄原市西城町付近の尺田川は、林道に平行しており、比婆山熊野神社付近の熊野の大トチの木の傍に駐車場がある。ここで身支度を整え、大きなトチの木付近から沢に入る。2─3mの滝が連続して現れ、きれいな水に心地よく濡れながら夢中になって快適に登っていく。5mの滝が2か所あり、ここはロープを使う。

最初の滝は左岸から登り、2つ目の滝は淵をへつり右岸をシャワークライミングで登る。少し手こずるかも。高捲きはさほど難しくはない。3時間程遡行したら、左岸を少し登ればすぐ林道に出る。ここから30分程下ると駐車場。濡れた衣服を着替えて、すっきりしよう。

※注意/経験者の同行、クライミング技術・ロープワークなどが必要。