私が朝に草戸山へ登るようになったのは、2009年からです。初めて登った時、福山市明王台の草戸山展望台に毎朝集まってラジオ体操をし、草戸山はもちろんのこと沼南アルプスまで登山道の整備をされている、山歩きが好きな仲間の皆さまと出会いました。
朝に歩くと、冬の時期はたまに雲海も見られますし、朝日も美しいので心地良く、元気をもらえるから不思議です。それから私は皆さまと一緒に、登山道の案内標識や山標識を付けたり、道の整備をするようになりました。たくさんの方に登山道を歩いてもらえると歩きやすくなることや、ふるさとの山を大切にする思いを、こうした先輩の姿から学びました。
福山山岳会は、2月23日が草創記念日です。今年は105回目の記念登山として、草戸山→妙見社→彦山→葛城山→熊ヶ峰→後山公園→医王寺という沼南アルプスのコース、約17kmを歩きました。先輩方と何度も整備した思い出の道です。春にはわらび採りをしながら歩き、熊ヶ峰に当時あった展望台の上で、山菜の天ぷらを揚げてもらったこともありました。
105年も前から山岳会の皆さまがつないできた登山道を大切にしなくては、もっと多くの方に愛される道になったらいいなと、改めて思いをはせながら歩いたのでした。
当日は、先行して登山道の整備をされていた方もおり、歩きやすくなっていました。後日、草戸山で知り合ったサイクリストの方々と知り、うれしく思いました。
明王院の裏手に登山道がある草戸山から水呑町の妙見社までのコースは、約2~3時間で回れます。水呑町から草戸町の半坂や瀬戸町の番神社経由で行けます。水呑大橋の近くの階段からも登れます。妙見社の裏の岩場は福山市街を一望できる眺めが素晴らしく、私のお気に入りで大好きな場所です。妙見社の裏山は「宝山」とも呼ばれます。すてきな名前ですね。近くの明王院は国宝ですし、周辺には草戸山城址など歴史遺産がたくさんあります。草戸山から歩いてみませんか?