登山道整備


福山山岳会で登山道整備の立案や各関係機関との調整、手配を担当しています。地元の山岳会として、福山市近郊の山々の整備を定期的に行っています。多くの市民に愛されている蔵王山、沼南アルプスと称される彦山から葛城山・熊ケ峰、臼木山、阿伏兎山、ふれ愛ランドの北側の高増山などです。

それぞれの山の山頂には山岳会が設置した山名板があり、一般の方でも歩けるように迷いやすい地点には導標を立てたり、マーキングをつけたりしています。整備の際には、枝木や倒木の切断・撤去、雑草刈り、ゴミの回収を行います。山によっては、沢に橋をかけたり、湿地に木道を敷いたり、急傾斜に階段を設置してロープを提げたりします。傷んでいた設備があれば修繕もします。整備は年4回を予定していますが、雨などで中止になることもあります。多い時には50名ほどのメンバーが参加して行っています。

前任者から引き継いで3年。コロナ禍もあり、最初の2年は屋外の作業でもメンバーが集まらず、実施が難しい時期が続きましたが、昨年からやっと従来通りの整備ができるようになってきました。

2018年12月に福山山岳会が発行した創立100周年記念誌『コースガイド100』に掲載された山々を歩く際には、のこぎりや剪定ばさみを携帯し、簡単な整備も行っています。一般の方でも歩けるように整備はしていますが、山歩きにはリスクもあります。マムシやスズメバチ、最近ではイノシシによる登山道の荒らしも見られます。早朝や夕刻には山に入らないこと、山に慣れた方と一緒に歩くといった自衛手段をとるようお願いします。