4月13日~14日 工石山と牧野公園(第 5053 回) L.木村眞由美(参加者 26 名)

お天気に恵まれた 2 日間でした。1日目の工石山では登山口から足元にはエンゴザクやエイザンスミレ等の小さな
可愛い花が咲き、山頂までなかなかたどり着かず、お昼が大幅に遅れてしまいましたが お目当てのシコクバイカオ
ウレンが沢山咲いていて、その花の特徴をじっくり観察する事が出来ました。また咲き始めたばかりのアケボノツツ
ジも確認でき、ピンクに染まる景色を想像しながら山を後にしました。
2 日目の牧野公園は、牧野博士に由来の有る植物を中心にガイドさんに案内をして頂きました。
たくさん出会えた植物の中でも特に、日本人が初めて日本の植物に学名を付けたヤマトグサ(Theligonumjaponika
Okubo et Makino )と 1895 年に故郷で採集した標本をもとに植物学雑誌に発表された、ウマノスズクサ科カンアオ
イ属の多年草で奇妙な花を付けるサカワサイシン(Asarum sakawanum Makino)を見る事ができ 心に残る出会いに
なりました。到着時間が予定より早かったので、博士の足跡を探しながら佐川の町を歩いていると、当時は沢山あっ
た酒蔵が現在では一つに統一された司牡丹酒造の方が、足元のマンホールの秘密を教えてくださったり、牧野富太郎
記念館では早めに開けてくれて展示物の説明をして頂くなど、幼少期を過ごした佐川の自然と、町の人の温かさを感
じた観察会になりました。