L越智秀之(第4980回・参加者3人)
今年のGWは高島トレイル。それは水平距離80km・累積標高6000mと戦う,我慢weekでした。スタート直後,スキー場ゲレンデの登りから実感するテント泊縦走装備の重さ。絶え間なく次々に襲い掛かる中小様々なピーク。徐々に減る水と遠い水場。その中で時折り垣間見える美しい琵琶湖や日本海の風景。青々としたブナ林の縦走路。それは我慢して,あの場に自力で行くから見ることができる風景。山岳会入会から今回の二度目のテント泊縦走。それは終わってみるとグロリアスとなりました。そして耐えに耐えた下山直後です。来年どうします?とのSLの半端ない問いかけ。それに返す刀で既に事前に用意していた計画を発表するLの満面の笑み。忘れられません。(鮫島)
今年のGW山行は滋賀県の中央分水嶺・高島トレイル約80kmを2泊3日で行うロングトレイルだとLから聞いたとき,心の中で小さくガッツポーズ!というのも1年前のGWには今回よりも長い大峯奥駈道を踏破済み。そのせいか若干の余裕の気持ちで構えていましたが,そんな甘い気持ちは初日のスタート地点の急登を1時間ほどでこりゃーしんどいと早くも心が折れそうに。それでもどんどんと山に入っていくにつれて,清々しい新緑の中に心地良い緩やかな風を感じるにつれてどんどん力もみなぎり,心も体も次第に快調に。何度か熊の気配を感じたり,少なくなってくる水の残りを気にしつつも大きなトラブルもなく,無事に計画通りに80kmを踏破できたことは嬉しく,Lや仲間に感謝です。また1年後には,更に大きなことに挑戦したいと思います。(大迫)
昨年のGWに3泊4日で踏破した大峯奥駈道より20km短い。だからといって奥駈より楽だと思ってなくて,同じくらい緊張してこの山行を迎えました。奥駈との違いはルート上に避難小屋がないこと。加えて共同装備なしすなわち自分のものは自分で担ぐとしたので重量が数kgましたこと。この数kgの差がウルトラでは大きな差になることを経験上知っていたからです。予想通りハードで,2日目は隊全体の水不足によりリタイヤを真剣に考える事態になったり,体力的にも久しぶりにほぼ飽和状態になりました。今回のように総合力を駆使して協力しあって困難を乗り越えるといった山行は,そんなに多く経験できるものではありません。二人に感謝です。また,広い山域を終始読図して完全制覇できたので,大いに満足しています。(越智)