蔵王小学校「見守り隊」、そして時々登山


孫娘の小学校入学と同時に、学校まで一緒に歩こうと決め、その子も早4年生になります。

蔵王小学校は蔵王山の麓にあり、通学路には坂道が3カ所ほどあって、新1年生にとってはなかなかハード。でも、2カ月ほど経つと足元もしっかりして、たくましく登って行きます。一緒に通ううちに、小さな子供たちが一所懸命に坂道を登る姿に感動し、「見守り隊」としてボランティア活動を始めました。子供たちが元気に歩く姿はとても微笑ましく、毎日の歩きが楽しくなりました。

その効き目もあってか、福山山岳会の行事で、4月に奈良県と三重県の県境にある「関西のマッターホルン」の愛称で親しまれる高見山へ。厳しい登りの時には「懺悔懺悔六根清浄」と皆と声を掛け合いながら、楽しく登れました。

翌日は、宿から歩いて万葉公園・又兵衛桜を鑑賞し、万葉集の舞台でもある音羽山を登りました。そして、長谷寺の本尊である十一面観音菩薩にお参りでき、盛りだくさんの山行でした。

7月には「白馬岳・雪倉岳・朝日岳」を周回するルート、32キロを縦走しました。白馬岳までは小蓮華尾根を心躍らせながら登り、翌日は雪倉岳の稜線歩き。雪渓の傍らに咲く高山植物の花々に癒されました。3日目は朝日岳から長い五輪尾根を下り、湿原を経て深い森の中へ。数えきれないほどの小さな沢を渡って、蓮華温泉の野天風呂につかった時、その達成感とともに深く記憶に残る登山になりました。

4年前に孫可愛さで始めた「見守り隊」。膝手術後のリハビリでも、再び登山に向けて頑張る力をもらいました。一石二鳥ではなく、三鳥、四鳥にもさせてくれた小学校「見守り隊」は、私にとってかけがえのないひと時です。