山の魅力をより深く知りたいという思いから、福山山岳会に入会しました。入会して驚いたのは、会員の皆さんの知識の深さと経験の豊かさです。
ベテラン登山者の方々が語る山のエピソードはどれも興味深く、聞いているだけでワクワクしてきます。「いつかは私も!」と、密かに情熱を燃え上がらせています。そんな山岳会の方々と共に登る山は、毎回が特別な体験です。経験が浅い私は、皆さんとご一緒させていただくことで、常に「新しい経験」をすることができます。
中でも、先日登った能郷白山(岐阜県~福井県)は、私にとって特別な山となりました。この山行で、私は念願だったテント泊を初体験することができたのです。と言っても、実際にテントを担いで登ったわけではなく、道の駅での幕営でしたが、それでも私にとっては初めての経験でした。
テント泊は昔から憧れていましたが、中々きっかけがなくて踏み出せずにいました。しかし、経験豊富な方々と一緒なら大丈夫と安心し、思い切って挑戦してみることにしました。感想は「正直熟睡できなかった」のですが、これもまた経験。いかにして自然に溶け込んで眠るかは、今後の課題になりました。
翌朝、山頂に登り、頂上から見えたのは、荒島岳、経ヶ岳、白山、伊吹山など、数々の名峰でした。その雄大な景色に圧倒されました。小説家兼登山家の深田久弥が『日本百名山』を選ぶ際に、能郷白山と荒島岳のどちらを選ぶか迷ったというエピソードがある山だそうで、いつか荒島岳から能郷白山を見てみたいと思いました。
山登りは年齢や性別、職業などを超えて楽しめます。今後も山を通じて人の温かさや自然に対する畏敬の念を大切にし、仲間との楽しい時間を過ごしていきたいと思っています。