神島八十八ヶ所


神島八十八ヶ所を紹介させて戴きます。笠岡の今田慧玄さんが発起し、池田重朗兵衛さんの協力で1744年の江戸時代に開設された四国八十八ヶ所のミニ霊場です。各札所は祠やお堂で構成され、本尊様の下には四国の札所より持ちかえった土を埋めているとされる全長29kmの遍路道です。コロナ渦で遠征が出来ない今、チャレンジしてみてはいかがですか?

実は簡単に回れるものではありません。数年前、何度も通っている山岳会の方に案内して戴いてますが、約9時間を要しています。今年、初めて一人で行った際は道を探したり、目的の札所を通り過ぎて戻ったりもしました。(結局、その時は半分も回れず帰宅しました。)

道も平たんなところは少なく、階段も有るし、山道も有ります。難所の66番雲辺寺の標高は127m、一つ手前の69番からは110m登ります。地元の方が熱心に草刈りなどの整備をしてくださっていますが、草が茂っていて入口が判りにくくなっている札所も有ります。

「一日で全てを回る」はとてもとてもハードルが高いです。「今回は〇番から〇番まで回る」ぐらいの無理のない範囲でのチャレンジがお勧めです。

この遍路道は私有地や私道を通る箇所も有ります。「ゴミを捨てる」「花を摘む」などの迷惑行為は決して行わない事は当然として、地元の方への感謝の気持ちを忘れずに行動してください。

神島の警察官の方から、2020年イノシシを50頭捕獲しているし、イノシシに大けがをさせられた方もいるとの事。昼間でも出ることが有るとの助言を貰っています。音の出るものを身に着けて、十分な熱中症対策をしてください。