スズメバチに注意


この時期、里山で一番注意したい事はハチの刺傷事故だ。夏から秋にかけての活動期は特に注意を要する。福山山岳会の中にもハチに刺された会員はたくさんいる。ハチは自分たちのコロニーを守るために、侵入者に対し攻撃を仕掛けてくる。登山者の側がハチの巣に近寄らないよう注意を払うのが最善の予防策だ。

ハチは頭、瞳など黒くて動くものに反応、攻撃する習性があるので、明るい帽子、ウェアを身に着ける。また、長袖を着用して肌の露出部分を少なくする。香水や整髪料の匂いに反応し集団で攻撃してくる。

ハチのコロニーに近づくと目の前で、カチカチと警戒音を立てるのでそれ以上近づかずその場を静かに離れる。まつわりついてきたり複数で飛んでいる場合は、そっと身を細め、態勢を低くしてハチの視界からはずれる。動きに敏感なので急に動いたり、威嚇したり、手とかタオルで振り払う行為はしないこと。

万一刺された時は、傷口を冷たい水で洗浄し、毒液を指で絞り出すかポイズンリムーバーで吸引する。抗ヒスタミン薬や副腎皮質ホルモン軟膏を塗る。

虫刺されでは他にもブヨ、ヌカカ、マダニ等にも注意したい。予防法は何れも肌の露出を避け、防虫ネットを使用する。また、虫よけスプレーや防虫クリーム、ハッカ油などを携行しこまめに塗布しよう。