コロナウイルスを避けての山登りは?


世の中、コロナウイルス騒動による外出自粛要請がされる中、山ぐらい登っても良かろうと思われるでしょう。いわゆる3密(密閉、密集、密接)とは無縁の山登り、さぞ良い気分転換にもなるし、体力も付き、免疫力も高まるでしょう。

しかし、以下の点にご注意ください。山は人気が無くても道中には危険が多少あります。道の駅やパーキングエリア、観光案内所、ロープウェー、土産物屋、温泉等の立ち寄りには注意をする必要があります。さらに、人気の山小屋は避けた方が良いでしょう。ハイシーズンの人気山小屋は1畳に2人寝るような感じですから。

この際、シュラフからテントまで背負って山に登ってはいかがでしょう。最近のテントやシュラフ・マット等は驚くほど軽量化されています。近くに水場がある適当なキャンプサイトを見つけてテントを張った後は、山菜等を探す楽しみもあります。夕食はちょっと豪勢に!朝には冷凍していた肉もちょうど解凍されているでしょう。いくら軽量化と言ってもフリーズドライ食だけではわびしいものです。明るいうちに夜に備えて薪を集めましょう。焚火の炎を眺めてウイスキーでも飲みながら瞑想する、こんな贅沢な夜はありません。飲んだ後は寝るだけですが、焚火の後始末は痕跡が残らないようにきちんとして、テントの下にはかき集めた落ち葉でも敷いてクッションにするなど工夫しましょう。

しかし、夜中に突然の豪雨というような事もあります。私もテントが浸水し、近くに落雷があって飛び起きた経験があります。経験の積み重ねがあって、次回はより周到な準備をするようになるものです。究極は雪山キャンプではないでしょうか。雪山の夜をいかに快適に過ごすか、緊急時には雪洞を掘ったり、遊びでイグルーを作ったりすることもあります。そのノウハウを知りたかったらぜひ福山山岳会にご入会ください。