福山では蔵王山は身近な山として昔から親しまれている。福山市のほぼ中心に位置し多くのコースが整備されているので体力に応じたトレーニングをすることが出来る。一般的な二つのルートを紹介する。その①蔵王町いちご幼稚園の西にある駐車場より猿田彦神社経由。その②北消防署の東100mを北に入り500m先を右折して柿本人麻呂の歌碑のある駐車場からテレビ塔を経由する。この2つのコースは利用者も多くお勧めだ。いずれも約1時間歩けば頂上(225.3m)に着く。慣れたらいろんなコースを歩いてみよう。
天気が良ければ眼下に福山市街、福山港、JFEの工場群が見える。花崗岩が露出した滑りやすい急坂があるので充分注意しよう。頂上には東屋のある広場があり,瀬戸内海、遠くに四国山地の展望が楽しめる。また小鳥に餌づけしたという話も聞く。南下していけば「野鳥の森」「憩いの森」等へと遊歩道が続き里山歩きが四季を通じて出来る。
福山山岳会の行事としても、1月の初登山・4月の総会登山・6月の遊歩道整備・8月の早朝登山・12月の清掃登山、等でこの山に関わっている。トレーニングのために度々登る会員、また日課のように毎日登り、お茶など飲んで団らんしている多くの会員もいる。また中央中学校北の巌山観音堂の横にある高さ20mの岩壁は一般の人には遠慮願っているが、クライマー達のゲレンデだ。
一般市民の中にもゴミ拾いをしながら歩く人もいて登山道はいつも綺麗だ。近頃元気で活動的なシニア世代が増え人生百年時代といわれている。健康寿命を延ばすため「蔵王山」でトレッキングを楽しもう。