誰しも若かりし頃に山に登った経験があるだろう。定年後にまた山に登ってみようという中高年の登山ブームはもう20年以上続いている。よって中高年の遭難事故も増加傾向にある。
例えばオートバイ市場も若い頃に鳴らした方々が再び購入するという、リターン中高年ライダーが主流だ。私は登山もバイクも両方するが、どちらも危険な趣味ではあるが、その爽快感は味わった人にしかわからないだろう。なぜ若い人がやらなくなったのか不思議で仕方がない。
いずれにしても安全第一だ。そのためには1に道具や装備、2に良き仲間や指導者、3に知識と技術、4に体力、と 言 っ た と こ ろ だ ろ う か 。こ れ ら の 順 番 は とも か く、い ず れも安全で楽しい登山をするためには欠かすことができない要素に間違いない。創立98年の福山山岳会にはそれらのノウハウが蓄積されている。
私が感じる登山のメリットは、日常生活から離れて素晴らしい景色を眺め、達成感や充実感を感じられることだと思う。写真は鹿島槍ヶ岳をバックにした私のお気に入りの写真だが、じつはこの場所は白馬五竜スキー場のリフトの終点から1時間も登れば到達できる。これから毎月、山岳会の会員が交代で楽しく思い出深い山行をご紹介するので、ご期待いただきたい。