ご挨拶

この度の遭難事故については、皆様方に大変ご心配をおかけし、福山山岳会として深くお詫び申し上げます。松本警察署の皆様、地元の捜索に参加していただいた皆様、ほんとうにありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

元気な姿で再会したい一心でしたが、このような結果となってしまいました。本人は55歳とまだ若く、明るく気さくな性格で会員の誰からも愛される存在でした。一般の登山のほか、沢登り、岩登り、雪山等にも果敢に挑戦されていました。平成20年の入会ではありますが、

福山山岳会の将来のリーダーとして期待していただけに惜しい人材を亡くしたと残念でなりません。ご本人のご冥福をお祈りします。

本人は日本アルプス等の高山の経験もあり、今回無謀な登山をしていたとは考えていませんが、突風等の何かのアクシデントで事故に見舞われたと推測しています。皆様には大変ご迷惑をかけてしまいました。

福山山岳会としても第1次捜索隊を17日に、続いて第2次捜索隊を1 8 日 に 派 遣 し 全 力 を あ げ て 発 見 に 努 め ま し た が 、 残 念 な 結 果 と なってしまいました。

この件を教訓として、再発防止のための教育をより充実させ、無事故で安全安心登山の意識をより高める等、これからも一層精進してまいる所存です。

平成26年8月21日

福山山岳会 会長 綿谷 弘志