季節の楽しみ方


7年前に福山山岳会へ再入会しました。それまでは月に1度、近くの里山や低山を歩いていたのですが、会の先輩方や仲間たちに声を掛けてもらえる機会ができて、気づけば休日はほとんど活動していました。

山に興味が湧いたばかりの方、経験豊富な方など、さまざまな方が集まる山岳会の山歩きは、山頂に着くまでにもいろいろな気づきや楽しい話があります。山頂では仲間たちと共有できる達成感があり、日常では体験できない充実したものになっています。

最近行った新潟県の妙高山では、空気の澄んだ深夜に銀河や流れ星を見ることができ、夜明けには山肌に照り返る朝陽の美しさに感動しました。山と山の間からは滝雲が低く流れ、すぐ北には日本海が迫り、南には富士山もくっきりと見えました。そんな素晴らしい瞬間や絶景が所狭しと散りばめられていたのも妙高山の魅力でした。

季節によっては山だけでなく、徒歩で普段よりも遠くに行く企画などもあります。今年は小豆島の幹線道路を目的地に向かってひたすら歩いたり、松永駅から旧街道を通って矢掛駅までを歩いたりもしました。これまで長距離を歩いたことがなかっただけに、体の痛みや疲労に悩まされたものの、やり遂げた後の心地よさに、これからも続けてみたいという気持ちになれました。

夏は涼しい時間帯から歩き始める夜の登山「ナイトハイク」も、時には催されます。明るい時間帯の登山道と違った趣があって、毎回参加して楽しんでいます。