雪山の遊び方として、最も一般的なスポーツはスキー、スノーボードなどがあるが、今回は最近人気のスノートレッキングについて説明する。
スノートレッキングとは、専用アイテム(スノーシュー)を使った雪上トレッキングのこと。思い通りに進むことの難しいフワフワの新雪の上も、普段通れない木々が生い茂った林の中でも、スノーシューを履けば自由に歩き回ることができる。最大の魅力は雪山でしか見られない景色に出会えることだ。雪に覆われた遠くの山々、透き通った冬の空、踏み跡のないまっさらな雪野原。そして樹氷、雪の声(小枝から雪の落ちる音)、凍った滝、越冬する小鳥の鳴き声、樹木の冬芽、うさぎ等動物の足跡など、注意して見渡し、耳を澄ませば発見は多い。
何となく遠いところにあるイメージの雪山も、適切な場所選びとしっかりした準備をすれば手の届くフィールドになる。私もシーズンになると県民の森や大山などに出掛け、スノートレッキングを楽しんでいる。
スノーシューは西洋かんじきと呼ばれ、プラスチックなど軽い素材でできているため雪の中をどこでも自由に歩ける便利なアイテムだ。服装は雪遊びができる範囲なら、帽子、サングラス、手袋、リュックサック、防水の効いた靴、ストック2本は必携だ。歩きだすと暑くなるため、汗をかかないようこまめに温度調節を行う。お菓子とか水分補給のためのペットボトルなどをザックに入れて持ち歩こう。
福山山岳会では親子のスノートレッキングを毎年行っている。小さい子供さんから大人まで楽しむことが出来るので、ぜひ体験されたらいかがでしょうか。