登山を始めるきっかけは、岡山県高梁市にある備中松山城(臥牛山)の登山に参加させていただいたことです。秋の早朝には雲海が見られるとあって、多くの人で賑わっていました。初めてでも特に嫌になることもなく、楽しくて「また行ってもいいな」と思いました。
「百薬」の一つ目は、山友ができたことです。2020年に登山を始め、翌年には岡山県の近場をソロで毎週のように行くようになり、「百薬」の二つ目、50歳でも体力が伸びることが分かりました。
翌年に福山山岳会に入会し、最初に参加した山行が《高知県ヒカリ石登山口→綱附森→天狗峠→お亀岩避難小屋に一泊→西熊山→三嶺→カヤハゲ→ヒカリ石登山口》という予定でした。何もかもが未知で、勢いに任せて参加しましたが、会員の皆さんの体力や道具に感動しました。リーダーのすぐ後ろを必死で歩きましたが、歩く速さにあっけにとられました。お亀避難小屋では、皆さんがいろいろな道具を揃えていらっしゃるのを見て、勉強になりました。避難小屋に泊まるのも初めてで、ワクワクして眠れませんでした。
「百薬」の三つ目は、歩いた後のご飯がおいしいことです。胃の調子も良くなり、気晴らしにもなり、自然の空気をたくさん吸って肺も浄化されます。山頂からの眺望は目にも心にも良い影響ばかりで、登山をされる人が毎週のように登る気持ちがよく分かりました。こんな「百薬の長」、登山はやめられません。