山岳会入会のきっかけ


当時勤めていた旅行会社で人気だった、立山黒部アルペンルートへ2014年8月、勉強がてら観光に行きました。その頃の私は、登山に関しては素人でした。

乗り物で移動し、室堂ターミナル(標高2450m)にあるホテルの辺りを徒歩で散策していると、大きなリュックを背負って山登りの格好をした人たちが、すれ違う度に「こんにちは」と笑顔であいさつしてくれました。普段の生活の中では、知らない人とすれ違ってもあいさつはしないので、不思議でいっぱいでした。

重い装備をしている人たちが楽しそうにしている姿を見て、「私の知らない面白いことをやっている」と思ったのが、とても印象に残っています。旅行から帰っても忘れられず、ネットで登山について調べるうちに福山山岳会を見つけました。

一人で入会しましたが、登山の知識はありません。先輩たちに教えてもらいながら道具もそろえていくうちに、登山の魅力にどっぷりはまっていきました。

そんな中の2017年8月、山岳会の山行で、3年ぶりに立山へ行くことになりました。バスや電車を乗り継ぐ観光ルートとは違う道(写真右)を通って、リベンジを果たすことができました。今思えば、あのあいさつは登山者のマナーだったようです。

今では、岩登りや雪山登山などいろいろなシチュエーションの山に挑戦しています。インドア派だと思っていた私が、登山というアウトドアをこんなに楽しむなんて、自分でも驚いています。山岳会と出合って、新しい自分を発見することができました。