世の中がコロナ一色になってから早2年が経とうとしている。福山山岳会のイベントも次々と中止になってしまったが、幸い近くには蔵王山があり、いつでも登って会員さんや顔なじみの人たちと近況を話すなどできたので、ストレスは全く感じなかった。
私の家の近くを歩いてみると、至るところに古い石仏や祠があるのに驚く。いにしえの村人たちは何を思い、この祠に手を合わせていたのだろうと思いを馳せる。後に偶然出逢った長老の話では、八十八箇所あったと言うので納得できる。
少し足を伸ばせば、駅家町の古墳ロード、神辺町の神社巡り、福山平成大近くの正戸山には昭和天皇が登られたと記されている。倉神社近くに石鎚山があり、クリスマスにはツリーが点灯されている。
私のお気に入りは、神辺駅から堂々公園までの道。天気の良い日に川沿いを歩くのはとても気持ちが良く、最高の気分だ。9月には彼岸花の鮮やかさに圧倒される。往復3~4時間コース。
少し歩き足りない時は、途中で寒水寺に寄ってみよう。それでも足りなければ、八丈岩に行きましょう。
次の目標は、駅家町から加茂町の猪の子古墳までの7km。探索しながら歩いてみようと思っている。
「年を重ねただけでは人は老いない。理想を失うとき、初めて老いる」─。アメリカの実業家で詩人でもあるサミュエル・ウルマンのこの言葉は、古希を過ぎた今の私に力を与えてくれる。