立烏帽子山、池の段


私にとっての登山の楽しみは、ゆっくり歩きながら花を見つけることです。中でもお気に入りの場所が、ひろしま県民の森にある立烏帽子山、池の段を巡るコースです。

ダイセンキスミレ、ササユリ、フウロソウ、マツムシソウ、イワショウブ…。特にこのあたりは春から秋にかけてたくさんの花を楽しむことができます。この号が発行される10月中旬は県北の山の頂上では晩秋にあたり、夏に白い花が咲くホツツジの葉が真っ赤になって、立烏帽子山や池の段を真っ赤に染めている頃でしょう。まるで山が赤くなったような、見事な紅葉を楽しむことができますよ。

コースはひろしま県民の森公園センターを起点にこの二山を含めてぐるっと好きなだけ縦走することもできます。少しハードですが熊野神社から登り、ここを経由して余裕があれば比婆山(御陵)まで行って折り返すのもいいですね。池の段からは山々が良く見え、近くは吾妻山、遠くは大山が見えることもありますので、雄大な景色も楽しめると思います。

体力に自信が無い方も大丈夫。狭い山道の運転が苦にならなければ、立烏帽子駐車場まで車で行くこともできます。駐車場からほんの10分ほど歩けば二山の間に到着です。ご自分の体力や登山スタイルにあわせて登ることができるのも魅力です。

比較的近いので日帰りもできますが、できれば1泊して夕日や雲海、澄み切った山の朝の空気を体感していただきたいですね。