登山による日韓の交流


日本と韓国の交流の歴史は古く、江戸時代には朝鮮通信使の高官が鞆の浦の福禅寺対潮楼において「日東第一形勝(対馬から江戸までで一番美しい風景)」と絶賛し、多くの書も残されている。

福山市と親善友好姉妹都市である浦項(ポハン)市の浦項山岳連盟と、福山山岳会とは長い交流の歴史がある。今から40年程前、1979年5月に福山市最初の民間使節団として会員12名が浦項市を訪問し歓待された。そして近くの香炉峰(970m)に登った。ついで8月には浦項山岳連盟の会長たち15名を福山に招き、会員の15名が「富士登山」に案内した。

そして9年前(2009年10月)、韓国の雪嶽山(ソラクサン)を目指して、福山から40名が友好登山を実行した。福山山岳会創立90周年記念の大きな事業企画として参加した一行は、浦項山岳連盟と浦項市から親切にいろいろと便宜を図っていただき、5泊6日の楽しい思い出を作った。

そのお礼として浦項山岳連盟の人達を招待していたが、4年前(2014年)ついに実現した。登りたい山は「大山」ということで、福山で歓迎会をした翌日に大山で合同登山を行った。平成26年10月3日の例会山行がそれである(参加者32名、内当会から9名)。登山を楽しんで下山した後に、世話役の3名が安芸の宮島を案内して大変喜ばれ感謝された。このように長い交流の歴史がある日本と韓国。福山では登山というスポーツを通じて世代を越えて親善を深めてきた。これからも共に友好発展できることを願っている。